ピラミッドとスフィンクス
今回は、CBE(エジプト中央銀行)による今年2度目の利下げ実施のニュースについてです。
CBEは、MPC(金融政策委員会)のプレスリリースにて、5月22日に政策金利を1.0ポイント引き下げ、24.5%にすると発表。
4月17日、4年5カ月ぶりに2.25ポイント引き下げたばかりで、再度の利下げ実施となりました。
画像:新行政首都(NAC)に建設中のCBE
エジプト国内の実質GDPは、潜在成長率を下回っており、需要側のインフレ圧力は今後も抑制されると示唆されていることから再度の引き下げを決めたとのこと。
また、直近のインフレが落ち着いている原因として、食品価格の下落が非食品部門のインフレを相殺したものと分析。
IMFは、エジプト政府に対する80億ドルのEFF(拡大信用供与措置)に基づく経済動向レビューを実施中。
IMFのジュリー・コザック広報局長は、5月22日記者会見にて「エジプトはマクロ経済改革プログラムで明確な進展を遂げており、インフレ率と外貨準備高が著しく改善している」と評価しました。
また、EUは5月19日、エジプトに対して40億ユーロを提供することを欧州議会と暫定合意したと発表したばかり。
これを好感し、外国為替市場は5月25日、1ドル=49.9エジプト・ポンドと、2024年12月6日以来のエジプトポンド高ドル安になりました。
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