ピラミッドとスフィンクス
今回は、UNCTAD(国連貿易開発会議)による投資報告に関するニュースです。
2024年10月29日、UNCTAD(国連貿易開発会議)は、投資に関する報告『Global Investment Trends Monitor』を発表。
報告書によると、2024年上半期の新興国の対内直接投資額フロー(暫定値)は、前年同期比5%増となったとのことです。
特に、エジプトの Ras El hikma(ラス・エル・ヘクマ)での350億ドル規模の都市開発プロジェクトに対するUAE(アラブ首長国連邦)からの240億ドル規模の投資合意が増加を後押したとのこと。
この投資案件により、エジプトを含むアフリカ全体においても前年同期比77%増、北アフリカでは304%と大幅な増加となったようです。
Ras El Hikma のあるエリア
2024年上半期の各地域の対内直接投資額は、以下のとおりです。(カッコ内:前年同期比の増減率)
・世界:8,080億ドル(26%増)
・先進国:3,530億ドル(69%増)
・新興国:4,550億ドル(5%増)
・アフリカ:450億ドル(77%増) ※うち、北アフリカは270億ドル(304%増)、その他アフリカは180億ドル(5%減)
・アジア:3,220億ドル(3%増) ※うち、中東を含む西アジアは220億ドル(33%減)
・ラテンアメリカ・カリブ諸国:880億ドル(8%減)
報告書によると、2024年下半期の国際投資を取り巻く環境は、地政学的緊張、経済の分断、サプライチェーンの変更・多様化などの影響があるとするものの、⾦融引き締め緩和と多国籍企業の⾼⽔準の利益が継続することで、通年ではプラス成⻑になるとの見込みを示したとのことです。
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