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このブログでは、エジプトのポジティブな情報をお伝えしています。
ピラミッドとスフィンクス
今回は、MENA(中東・北アフリカ)地域で高まる再生可能エネルギー導入についての記事です。
IEA(国際エネルギー機関)は、『再生可能エネルギーに関するレポート』にて、2026年までの世界の発電に占める再生可能エネルギーの導入規模予測を2021年12月1日に発表。
MENA(中東・北アフリカ)地域では、過去5年間(2015~2020年)の15GWから今後5年間(2021~2026年)で32GW以上と、倍増の再エネ導入規模を見込んでいるという。
背景には、気候変動対策としてのクリーンエネルギーの導入目標や、化石燃料からのエネルギー多様化という各国ニーズを満たすため、太陽光発電のコスト面での効率化と導入が進む点が挙げられています。
加速ケースになった場合、MENA地域での再エネ導入規模は、さらにその2倍近い57GWに達すると予測。
ただ、加速には2つの課題があるとしており、1つは、再エネによる発電のためのグリッド整備が不十分なこと、2つ目は、新型コロナ感染拡大による電力需要の伸び鈍化による一部の国での供給過剰、とのこと。
電源別では、太陽光発電が再エネ増加分の3分の2以上のシェアを占めるそう。
太陽光発電では、近年競争力がある独立系発電事業者の参入によるコスト削減が進み、今後は、さらに導入が進むと見込まれているんだとか。
ちなみに、MENA地域の再生可能エネルギー容量の増加分の4分の3は、UAE(アラブ首長国連邦)、サウジアラビア、イスラエル、エジプト、モロッコの5カ国に集中。
(レポートでは、トルコは欧州に分類)
2021~2026年の5年間に、UAEとサウジアラビアは、ともに6GW以上、エジプトでは4GW、モロッコは3.8GW増加するとしています。
ちなみに、UAEでは集光型太陽熱発電や廃棄物発電などが進み、エジプトやモロッコでは太陽光と風力の混合が進むとのこと。
2022年のCOP27(国連気候変動枠組み条約第27回締約国会議)は、エジプトでの開催が決定しています。
詳しくは、こちらの記事をどうぞ↓
それに伴い、エジプトでは、地下鉄の延伸や電気自動車(EV)の普及など、クリーンな輸送と持続可能な都市開発を進めることも表明。
EV車用の充電スタンドも目にする機会が増えてきました。
現在建設が進む新首都(New Capital)周辺をはじめ、至る所にEV車用の充電スタンドが新設され始めています。
エジプトをはじめ、今後のMENA地域からますます目が離せませんね!
ということで、今回は、MENA地域の再エネ導入倍増についてでした。
必要とする方の参考になれば、幸いです。
参照:IEA、ジェトロ