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ご覧いただきありがとうございます。
このブログでは、エジプトのポジティブな情報をお伝えしています。
スフィンクスとピラミッド
今回は、エジプトでビジネス展開をお考えの方へ向けた記事です。
エジプトでは、外資に対する規制が年々厳しくなっているのが現状です。
「今までは、大丈夫だったのに…」「こんな規制、知らないよ〜」ということのないように!
今回は、日本からエジプトへ進出する際の外資に関する規制について紹介します。
規制業種・禁止業種について
商業代理業務および輸入業
商業代理業については、商業代理業法(1982年法律120号)により、エジプト資本100%の企業であることが求められます。
商業目的の輸入については、輸入者登録法(1982年法律121号、2017年7号改定)により、エジプト資本が51%以上の企業であることなどの条件があります。
ただし、投資保護・優遇措置法(1997年法律8号)に基づいて設立された企業は、輸入者登録をすることなく、必要機材・原料等を輸入することが可能です。
個人の場合は、商業代理業および商業目的の輸入業務は、エジプト人に限定されています。
(エジプト国籍を取得した場合は10年以上経過していることが条件)
また、2017年法律196号により、これまで政府が独占していたガス事業については、新たに民間企業が輸送・保管・流通・販売・輸入業務を行うことが認められました。
しかし、上記の業務を行うにあたっては、認可団体による許可が必要となります。
また、シナイ半島地域への投資、軍事物資生産および関連産業、タバコおよびタバコ製品製造業への投資については、投資フリーゾーン庁(GAFI)と関係省庁の事前承認が必要となります。
出資比率について
100%まで出資可能です。
投資法(2017年法律72号)、会社法(1981年法律159号)のいずれかに基づいて設立された企業についても、外国資本の100%出資が認められています。
外国企業の土地所有の可否について
投資法(2017年法律72号)は、出資者の国籍・居住地出資比率にかかわらず、外国企業による会社・組織活動用の土地と建物所有については、その権利を認めています。
ただし、管轄省庁の許可が必要となります。
資本金に関する規制について
エジプトには、会社組織形態ごとの最低資本金の規定があります。
順番に見ていきましょう。
株式会社(Joint Stock Company)
株式を一般公募する場合の発行株式資本金最低額は100万エジプト・ポンド(以下、「LE」)、株式を一般公募しない場合の発行株式資本金最低額は25万LEです。
有限責任会社(Limited Liability Company)
最低資本金に関する規定はありません!
(投資省令2009年90号にて、設立者間で自由協議の上、設定することに変更)
単独株主会社(Single Shareholder Company)
2018年法律4号(会社法の改定)にて、資本金最低額5万LEで単独の株主による会社設立が可能になりました。
ただし、保険・銀行・預金・投資分野の企業設立は、株式会社の形態のみ可能で、最低資本金は500万LEとなります。
また、資本金額により、雇用可能な外国人管理職者数が規定されています。
その他規制について
海外からの直接投資の報告書提出が義務付けられました。
2020年首相令2731号にて、企業に対し、海外からの直接投資において、四半期ごとの報告と、年間報告が義務付けられました。
あわせて資本金、株式保有体制、役員会の構成に変更があった際にも報告を義務付けています。
ちなみに、未提出の際は、5万LEの罰金が適用されます。
ここまで簡単に、エジプトの外資に関する規制についてふれてきました。
エジプトでの外資規制は意外と厳しいと思われた方もいるのではないでしょうか。
エジプトでは年々、外資や外国人に対する規制が厳しくなっていますので、今後、追加の規制が出てくる可能性も考えられます。
それに加え、言語の壁や文化・習慣の違い、エジプシャンタイムもあるのがエジプト。
日本でのビジネスと同じように考えていては、なかなか難しいかもしれません。
しかし、基本をしっかりとおさえれば、スムーズにビジネスを展開していくことも可能です。
EGYPT LABOでは、エジプトをはじめ、中東・北アフリカ地域への進出をお考えの企業・事業主の方向けに、翻訳・通訳からコンサルティング、エジプト企業との仲介まで幅広くサポートを行っています。
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